ヨコハマ トリエンナーレ2011
2011年 11月 07日
と、枝だけになった木々。
今朝の公園です。
木守柿という言葉があり
ます。野鳥のために残し
ておく数個の柿の実の
ことで、最近見かけます。
これも晩秋の風景です。
先週の水曜日に、現代アートの国際展「ヨコハマ トリエンナーレ
2011」に行ってきました。国内外から60名を超えるアーティスト
の作品が横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫をメイン会場にして
展示されていました。
3年ごとの開催で、毎回行っており今回が4回目。今回のテーマ
は-世界はどこまで知ることができるか?-。また震災からの
復興をアートで後押ししたい、という思いもあるようです。素直に
作者の思いが伝わる作品も多く、楽しく会場を廻ってきました。
これはトビアス・レーベルガーの作品で、涙型の電球がランダム
に点灯します。一個一個が子供にかかわる場所つまり子供部屋
などに繋がっていて、部屋の明かりをつけると会場の電球が消え
るという仕掛けです。撮った時間が平日の昼だったので、学校に
行っているのでしょう、多くの電球がついていました。
これはオノ・ヨーコの作品です。アクリル板と鏡で張り巡らされた
迷路の中に白い電話があり、不定期にオノ・ヨーコ自身から電話
かかってくるそうです。聞くと昨日の昼にかかってきたとか。
私も並んで中に入ってきましたが、残念ながらベルはなりません
でした。震災後の新作で、迷路は困難をあらわし、乗り越えて交
わされるコミュニケーションの重要さを表現しているそうです。
前回の時の2008・9・30のブログでは「退廃的な作品が多く期
待はずれ」と書きました。今回は全体として紹介した上の2つの
ように、人と人との結び合いをテーマにした作品がたくさんありま
した。震災と原発で閉塞感どころでない状況の今日を、アートで
絆をイメージし、乗り越えていこうというメッセージを強く感じました。