建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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浴室

浴室_c0097137_9563636.jpg先週の土曜日に庄内町T邸
の現場打ち合わせに行って
きました。行きは月山越えで、
山はすっかり冬模様でした。
帰りは新庄市廻りにしました。
これは山裾をとうとうと流れ
る最上川です。


打ち合わせは電気配線とキッチンそれに浴室の仕様についてでした。
前回のブログではキッチンについて書いたので、今回は浴室です。

私の事務所では浴室をユニットバスにするか建築で造るかは、半々の
割合です。お客様が好みなどによって判断されます。

キッチンもそうですが、ユニットバスの進化はすごいものがあります。
テレビ付き、ミストサウナ、泡が出るブローバス、ブルーライトの光の
演出など豪華で機能満載。ただし定価で200万円を越えますが。
ピカピカの内装で、お掃除ラクラクも魅力のひとつです。

建築で造るメリットは、形や素材を自由にできることです。木の香りが
するヒノキで壁と天井を仕上げたり、ミカゲ石で床や壁を仕上げたり
します。浴槽自体は既製品を使いますが、西洋風の猫足のバスなど
いろいろ選べます。ユニットバスと同じオプションをつけることも出来ま
す。価格は仕様にもよりますが、タイル貼りの内装で70万円位です。

問題になるのは手入れですね。ヒノキは水に強いのですが、それでも
換気をよくしたり定期的に塗装の被膜をしなければ黒ずんだりします。
タイルや石は目地部分のカビを心配されます。換気をよくし、もしカビ
がでたらカビ取りをしなくてはいけません。

ユニットバスか建築で造るかは、手入れをとるか嗜好をとるかですね。
このところバスコートといって浴室専用の庭を造ることも多くなりました。
鶴岡市N邸では浴槽のすぐ外に水盤を造って一体感をもたせました。
こうしたことはユニットバスでは出来ないことです。多少のわずらわしさ
がありますが、お風呂を楽しみたいという人にはお勧めしています。
by cosyoken | 2011-11-28 11:50 | 建築