最強のふたり
2012年 11月 02日
ツリーの広告が目に付くやら、一気に年末に向けて動き出した
ようです。寒さも増して早朝は息が白くなります。
一昨日の夜、妻と「最強のふたり」という映画を見てきました。
パラグライダーの事故で首から下が麻痺した大富豪と、失業手
当めあてに介護者の面接にきたスラム街出身の黒人青年が、
介護をする側、介護される側という立場を超えて友情がめばえ
ていく、というストーリーです。実話を元にしてつくられています。
面接で選んだ理由が「彼は私を同情していない」。同情される
ことにうんざりし生きることに臆病になっていた大富豪が、青年
のユーモアにとんだ正直さに心を開いていくのです。
人は富や権力に弱く、それらを手にした人の前では萎縮しがち
です。また障害をもつ人の前では同情しがちです。
この青年が何ごともないように、ごく普通に対等な立場で、それ
も人としての優しさをもって行動できるって、なんて素敵なことか。
フランス映画らしくユーモアとウィットがあふれ、笑いながら真の
友情のありかたを教えてくれました。お勧めの映画です。