建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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建築家 とは

夏のような陽射しで汗ばむほどの日があったり、今日のように
肌寒い日になったりと、やっぱり少しヘンですね。

今回のタイトルを 「建築家 とは」 にしたのは先月催された
「未来をのぞく住宅展」で言われた一言が気になっていたからです。

(ちなみに「建築家」と「とは」にスペースをあけたのは、こうすると
知りたいことをヤフーなどで検索して調べるのに便利だからです)

言われた一言
「建築家って普通の人の家も設計するんだ。知らなかった」
というもの。お金持ちの家しかしないと思っていたと。
よく言われますが実態とかなりかけ離れています。

私の場合かもしれませんが、依頼主の世代は30代がもっとも多く、
その次が50代です。共通していることは「予算は厳しいけれど、
それでも自分達らしい家がほしい」というものです。

また「多くのハウスメーカーを見て廻りプランを出してもらったけれど、
高いしなんだか納得できなかった」というご家族です。

家づくりに真剣に取り組んだ先に建築家がいた、ということでしょうか。
「敷居が高いとも感じたが、ダメモトでメールを出した」とも言われます。

では、40代の方はどうなのでしょう。推測ですが、ある程度予算があり、
ご主人が仕事で忙しいため、数社のハウスメーカーを見て、こんな
もんだろうとヘンに納得してしまっているのではないかと思うのです。

ご主人は家は寝るだけと思っているのかもしれません。でも定年を
ひかえた50代のご主人は、家が次の居場所になることが分って
いますから、かなり積極的に熱心に取り組まれます。

家とはご家族にとって大切な住まいの場です。居心地の良い
コミュニケーションがとれる家は、ご家族を幸福にしてくれます。

多くの人達が「家はやっぱり建築家に頼むべきだね」なんて言って
くれたら、私の事務所の経営も少しは楽になるのになぁー、なんて。

PS
ついでながら、HPのコラムも更新していますので、よろしければ
そちらもご覧ください。
by cosyoken | 2007-05-11 14:14 | 建築