建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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ZEHプランナー登録

秋晴れの青空がきれいです。木々の葉は枯葉になって地面を染めたかと思う
と、たちまち土に帰っていき、すっかり晩秋の気配です。

先週の25日に、かねてより申請していたZEHプランナーに登録されました。
ZEHとは「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味で、国の脱炭素
社会にむけた省エネ対策のひとつで、省エネ性能の確保と太陽光発電の普及
を目指しています。簡単な図が示されています。

ZEHプランナー登録_c0097137_09371686.jpg









ZEHの定義は次の通りです。
① 外皮平均熱貫流率のUA値 が山形市の場合0.6[W/㎡K]以下
  (HEAT20のG2水準では0.34が求められます)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上
  の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%
  以上の一次エネルギー消費量削減


実をいって私はこれまで太陽光発電には、パネル自体が高価なこともあって
積極的ではありませんでした。ですが、ウクライナの戦争が始まってからと
いうもの、電気料金などの物価がどんどん上がっています。
一方パネルは安価なものも出始めましたし、電気自動車が今後主流になって、
蓄電装置としても使えるようになります。
もちろん現在世界中で発生している異常気象を、微力ながらも阻止したいと
いう思いもあって、ZEHという選択肢を設計に加えることにしたのです。


# by cosyoken | 2022-11-27 12:40 | 建築

山形市 TK邸 完成写真

街を歩いていると、どこからか金木犀の香りが風に流れてき
ます。ススキやコスモスなどが色彩で秋を演出しています。

山形市TK邸の完成写真を撮らせていただきました。お引渡し
をしたのが一昨年の6月でしたから、もう2年にもなります。
最初は家具なしで撮りましたが、ただ広いだけの空間でした。
ご夫妻で選ばれた、素敵なソファやダイニングテーブルなど
が入って、素晴らしいLDKの空間になりました。

キッチン前のカウンターは、子供たちの勉強の場として造作
家具でつくりました。キッチンを正面に見ての左には、8畳
の和室があるのですが、2年前の建具は白木の障子でした。
どうもしっくりこない感じでしたので、黒い枠にアクリルを
入れました。全体的に落ち着いた雰囲気になりました。

撮影(*以外)は建築写真家の長岡信也さんです。
どうぞご覧ください。

山形市 TK邸 完成写真_c0097137_09570396.jpg


山形市 TK邸 完成写真_c0097137_09580413.jpg


山形市 TK邸 完成写真_c0097137_09585691.jpg


山形市 TK邸 完成写真_c0097137_09591948.jpg


山形市 TK邸 完成写真_c0097137_10140303.jpg

山形市 TK邸 完成写真_c0097137_10135205.jpg

山形市 TK邸 完成写真_c0097137_10153562.jpg


山形市 TK邸 完成写真_c0097137_10155828.jpg







# by cosyoken | 2022-10-18 10:30 | 山形市 TK邸

間取り

木々の葉が色づきはじめ、秋の風情になってきました。いつもの年なら
秋空の下、河原で芋煮会をしたものです。夕暮れになると枯れ枝を拾い
集めて焚火をして、酒を呑み語りあいました。のどかなひとときでした。

さて今回は間取りについて書いてみます。家づくりの基本は間取りです。
居心地の良さ、家族間のコミュニケーション、ストレスのない家事動線。
そうしたことが間取りに盛り込まれ、その上で断熱性などの性能が付加
されて満足度が高い家が完成します。

私の事務所では間取りにかかる前に、事務所でつくっている「住宅計画
調書」をお渡しして、要望や希望それにデザインの好みなどを、家族間
の共通意見として書いてもらいます。それを見せてもらいながら2時間
ほどお話をお聞きします。

次に敷地をみせてもらい、周囲の状況を、将来を見越して検討します。
南に家が建っている場合、日影図といって冬至に何時間陽が射すのかを
図面にして計算します。あまりに状況が厳しい場合は、リビングの上に
吹き抜けや、中庭、2階にリビングなどをご提案します。

ここから間取りつくりの開始です。私の場合は3週間の期間が必要です。
1週目は要望や希望をすべて取り入れ、そしてそれを超えるために試行
錯誤します。無理かなと途中思うこともありますが、知恵を絞れば出来
るものです。

そうした案が1つできれば、2週目は自由になって2案3案と出来てき
ます。そして3週目で最初の案を見直したりして、多くの案からベスト
と思う案を2~3案にまとめ、それぞれにデザインの好みなどにそった
室内のイメージスケッチも用意して、ご提案します。

その後は施主さんに検討していただき、例えばA案のままに決まったり、
AとBのいいところを組み合わせた間取りをつくったり、新たな案をつ
くったりしながら、最終形に近づいていきます。間取りが決まれば模型
をお見せして、納得していただければ基本設計が完了になります。

その期間は2カ月の場合もあれば半年1年かかる時もあります。30年
40年そこで暮らすことを考えれば、必要な期間だと考えます。

間取り_c0097137_10144659.jpg







# by cosyoken | 2022-09-29 11:00 | 建築

天井高さ

蝉の鳴き声が心なしか小さくなり、夕暮に虫の音が聞こえるようになり
ました。暑かった夏がようやく終わり、初秋になっていくようです。

今回は天井の高さについて。建物全体の高さには法律で制限があります。
敷地の用途によっては、北側斜線といって北側の隣地への日射を確保す
るため、立上がりと勾配が決まっています。道路斜線や隣地斜線という
のもあります。住宅地であるほど制限が厳しくなるので、建物の高さや
各階の天井高さを慎重に検討することになります。

一般的な居室の天井高さは2.4mです。法律では2.1m以上と定められて
います。この天井高さは人間の心理に影響を及ぼします。低いと安心や
落ち着きをもたらすといわれています。人には胎内回帰願望というのが
あって、包み込まれる場所に安らぎを感じるようです。BARボルドー
設計ではそれを意識しました。逆に高い天井は伸びやかな開放的な感じ
を与えるといいます。庄内町T邸では勾配天井にして、開放感とともに
高い場所にある小さな窓から射しこむ光の効果をねらっています。

私の設計では、施主の方の感覚や好みや心理的な効果を考えて、居心地
の良い魅力ある空間づくりを心掛けています。

下の写真は私の事務所内部で、天井高さは2.3mにしています。

天井高さ_c0097137_14544552.jpg


# by cosyoken | 2022-08-30 10:42 | 建築

自給自足

暑いですね、猛暑日が続きます。そんな中、このところ家庭菜園に励んでいます。
私の事務所の玄関脇にあるごく小さな植え込みに、ミニトマトを植えたのです。

そこは、ずっと前に植えたミント、アイビー、オリーブ、イチゴが何の手入れも
なしに自生状態だったのですが、その隙間にカゴメ(株)で出している「たくさん
取れて手間のいらないミニトマト」を一株植えたのです。それがこの暑さで急成
長して、毎日8粒ほどですが収穫ができるようになりました。

自給自足_c0097137_05424519.jpg

ところがこの写真を撮った次の日、ちょっと目を離している隙に、なんとカラス
が4羽やってきて赤い実を食べているのです。あわててカラスを追い払い、柵を
つくりネットで囲ったりと、大変でした。

実はこれ以外にも、プランターにキュウリとナスを植えました。こちらは脇芽つ
み、追肥、摘心と手間をかけたのですが、水をやりすぎたのか、病気にかかった
りと、それぞれ10本くらい採れただけで終わりそうです。

グローバル経済が進むにつれ国の自給率が下がり、戦争が始まると輸入が途絶え
たり、食料品や石油・電気の値段がどんどん上がりました。せめて個人でもと、
自給自足をめざしてみたのですが、なかなか難しいですね。

現在、インターネットで「プランターでできる秋野菜」を見ながら勉強中です。


# by cosyoken | 2022-07-31 11:15 | つれづれに