挑戦-原点から-
2008年 12月 01日
で大変な年でしたから、早く来年になって少しでも明るくなればと。
今回は先週東京で見て来た「安藤忠雄建築展」のことを書いて
みます。タイトルは「挑戦-原点から-」。彼の原点ともいえる住宅
「住吉の長屋」を実物大の模型を造り展示していました。
ポスターの写真が実写です。道路に面して幅3.5m高さ5.8mのコンクリート打放しの壁にポーチの開口だけ。大阪に行きこれを見たときはびっくりしました。私なら確実に窓をつけますね。
外界から身を閉ざし、内部に中庭という楽園を造りだす手法です。
実物大の模型に入り、室内に身をおいてそれを実感しました。
この設計から30年。いまや世界的な建築家として海外でも造り
つづけていますが、根本の姿勢は何も変わっていない、と書いて
います。
私は彼の空間の美しさ、ダイナミックに変化する空間構成がとても
好きですが、あそこまで強固な意志で貫くことはできそうにありま
せん。特に住宅の場合、建築家の作品ではないと思うからです。
それでも彼の圧倒的な創造力には、敬服するばかりですね。