早春賦
2010年 03月 19日
時にあらずと声も立てず 時にあらずと声も立てず
氷解け去り葦は角ぐむ さては時ぞと思ふあやにく
今日もきのふも雪の空 今日もきのふも雪の空
3月もなかばですが、この早春賦の歌詞のような日が続きます。
昨日は小雪が舞うなか、圧雪の月山を越えて酒田に行ってきま
した。帰りは春の気配を感じたいと、新庄経由にしました。

庄内平野を車で走っていると、内陸の山形市と違い、大らかな
自然を満喫できます。遠くに月山そして鳥海山。広がる水田に
点々とする集落の瓦屋根。懐かしい日本のたたずまいです。
先日、藤沢周平原作の映画「花のあと」を観てきました。庄内で
撮影されたシーンがとても美しかったですね。藤沢の文章ほど
自然描写に優れているのを読んだことがありません。彼を育ん
だ庄内の自然が、文学で昇華したのだと思います。
今度ぜひ行きたいと思っている「庄内映画村」のHPで、「藤沢
周平ゆかりの地と庄内映画村の旅 参加者募集中」を見つけ
ました。絶好の企画なので、参加しようかな。