建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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エコハウス

エコハウス_c0097137_852562.jpg数日前の夕暮れの風景です。
朝晩は気温が下がって肌寒
さを感じるようになり、陽はス
トンと落ちて暮れてしまいます。
もう少し残暑が続くようですが、
夏の終りを感じるようになりま
した。夏の終りの寂しさよ。


山形市内で33℃の猛暑のある日、芸工大近くに建てられたエコハウス
に見学にいってきました。断熱材がしっかりした建物の室内の温度が
知りたかったからです。吹抜けの大きなスペースの2階にエアコンが
一台稼動していて、1階の温度は29℃でした。少し動くと少し汗ばむ
温度で、快適性は、いまひとつという感じでした。

風通しは考えられていて、北窓やトップライトから風が抜ける、という
説明でしたが外気温が高ければ熱気が入るだけなので、夏場には
エコハウスもかたなしということでしょうか。

この建物の断熱は凄くてグラスウールの断熱材が壁に300㎜、屋根
に400㎜です。通常の倍の厚さで包まれています。サッシもまた凄く
てドイツ製の木製でLow-eトリプルガラスです。

理想的な造りではあるのですが、問題は工事費です。坪単価で100
万円をこし総金額が7000万円超とか。いくらなんでも高すぎます。
「21世紀環境共生型モデル住宅整備事業」の一環で、県が事業主体
になっていますが、庶民に手が届かないモデルって何なの?

思うに費用対効果のバランスですね。断熱材が一般的なもので、それ
でエコハウスよりも年間10万円の光熱費がかかったとしても10年で
100万円、100年で1000万円です。エコハウスは過剰な設備とも
思えます。まして特注のサッシでドイツで造った物を輸入するなんて、
県のやる事業とは思えません。

もっとも「森林=エネルギー=モデルハウスというシステム」で「地場材
の木材を使ったエコハウス」と資料にありますので、断熱のほかに別の
思いがあるのかもしれませんが、それにしてもね、県税ですからね。
by cosyoken | 2010-09-14 09:50 | 建築