建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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愛燦燦(あいさんさん)

雲ひとつない青空、あたたかな陽射し、それに土曜日、というのに
仕事をしに事務所にきています。仕事の前に今朝の紙面のことを。

朝日新聞の「うたの旅人」に「ひばりしか なかった 愛燦燦」という
タイトルでこの名曲の誕生秘話が書かれていました。少しご紹介。

味の素のCMのためにつくった映像の、バックに流す音楽をどうす
るか。「家族愛」という映像のテーマを、さらに強める歌が欲しい。
詩は小椋佳に、歌手は・・・ホロプロの映像プロデューサーは当時
31才、雲の上の存在だが美空ひばり以外、考えられない。
コロンビア本社に行き「この映像をひばりさんに見てほしい」と熱望。
念願かなったのだが、最初にできた小椋佳の作詞作曲の歌に満足
できず、こわごわと別の曲を頼む。そして次にできたのがこの名曲。

若い担当者の熱い情熱が、すでに大御所だった美空ひばりと小椋
佳を動かし、ついに実現した、という感動物語なのです。

事務所にきてインターネットで検索すると、ユーチューブで87年の
そのCMが見れました。ハワイのサトウキビ畑で働く大家族の映像
と、そのバックに流れるあたたかな歌詞にやさしい歌声。

ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね

たった60秒のCMですが、人生を凝縮してみせた、それぞれの熱
い思いを感じます。時代を超えて人の胸を打つ、いい作品でした。
by cosyoken | 2010-12-11 12:11 | つれづれに