寒河江市 きもの大長 O邸 完成写真
2011年 02月 03日
このまま春になってほしいと願うのですが、まだ2月ですからね。
今回はO邸の住居の完成写真をお見せします。HPの実績一覧に
「お蔵の呉服店とそれに調和した住まい」とタイトルをつけ、お客様
をもてなす心遣いを建物全体で表現しました、とご紹介しています。
店舗は白と茶のモノトーンで仕上げ、住居は木肌を表した数寄屋
風に仕上げています。
呉服店の店舗「きもの大長」さんのブログに私の事務所が紹介され
ていましたので、HPのコラムに引用させていただき更新しました。
よろしければあわせてご覧ください。
主玄関です。右に和室が三部屋並んでいます。左はプライベートのLDKです。天井にはサツマヨシベニヤを用いています。自然な素材感で白木とよく合っています。
奥から8帖の茶室、4帖の水屋、6帖の仏間です。欄間のデザインはOさんのご主人です。全体的に調和がとれて素敵です。
上は扉を開けると水屋が現れる仕掛けです。
左は本格的な茶室です。お茶会や呉服の展示にも活用されるそうです。床柱は檜錆丸太、床框はカシュー塗りです。
リビング・ダイニング・キッチンです。正面の窓の外に見えるのは、お蔵の外壁との間に造った坪庭です。造園が完了し今では孟宗竹が植えられています。
キッチンを見ています。天井は2階の梁を表し間接照明になっています。左のドアの上は引き戸になっていて風が通ります。光や風を感じる住まいは気持ちが良いものです。
階段は視覚的な動きがあるのでデザインに力を入れてしまいます。ここでは木の柱に鉄のプレートをボルトで接合し持ち出し階段にしています。
1階廊下の突き当たりにお蔵の店舗への出入り口があります。この引き戸もOさんのデザインです。お蔵の内部は前回のブログをご覧ください。
O邸は店舗も併用になっていますので、かなり大きな面積になりました。現場打ち合わせは猛暑の8月から雪の降る12月まで続きました。現場で働く大工さんはじめ多くの職人さんも大変だったと思います。そのかいあって、Oさんはブログに「私が思う以上の素晴らしい空間ができました」と書かれました。嬉しいですね。上棟式の時に私が「施主に喜んでもらえる家をみんなで造ろう」と話したのが、現実になったのですから。