盛岡にて
2011年 02月 14日
淡く期待したのは遠い日のこと。なつかしくも悲しくもあるこの日。
先週の連休は盛岡に行ってきました。目的は黒漆喰の外壁の見学
と岩手県立美術館で開催中の「ハンス・コパー展」です。
O集合住宅の外壁を、楽園をイメージした中庭を強調するために中
庭に面する壁を白、外周を黒にしました。黒の外壁は最近よく見か
けるのですが、過去にも例がないかと調べたら黒漆喰を知りました。
江戸黒と呼ばれ、江戸時代にお蔵や商家の外壁によく使われてい
たようです。また板張りを柿渋で黒に染めたりもしていました。もとも
と黒は渋好みの江戸っ子たちの間で、粋とされた色だったのです。
下の写真は盛岡市内の「ござ九」です。
岩手県立美術館の設計は日本設計という大組織事務所です。この
建物も洗練されたデザインでまとめられていました。「ハンス・コパー
展」については後日コラムに書きたいと思います。
旅の楽しみはなんといっても地元料理とお酒。妻と手頃な居酒屋
で岩がきと刺身それに地酒を堪能したあと、夜の繁華街をぶらつ
きました。
どこかいいBARがあれば入ろうかと話しながら歩き、この辺りに
あるんじゃないかな、と見ると目の前に老舗のBARを発見。中に
入って大正解。この道50年のバーテンさんが笑顔で迎えてくれま
した。
こんなことがどこの街に行ってもあって、私の「鼻のきく才能」をも
っと別のことに生かせないかと、妻がしきりにぼやくのでした。