建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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原発事故

原発事故_c0097137_9321385.jpg先週の梅に続き山形でも 
桜が咲き出しました。梅も
桜もこぶしもいっぺんに咲
く躍動感は、東北の春の
醍醐味です。
避難された人たちがなる
べく早く故郷に帰れること
を祈らずにいられません。              

原発事故収束工程表が発表され6~9ヶ月を要するとありました。
しかし放射線量が高いため人が近寄れず、遠隔操作ロボットが
入っても湿度が高くレンズが曇って視界不良、というニュースを
見ると暗雲たる気持ちになります。やはり原発は造るべきではな
かった。人間の手に負えるシロモノではなかったのです。

原発に突き進んでいった原因は、リスクを隠したエネルギー政策
と電力需要です。安全神話をつくり、需要をあおった電力会社は
重大な責任があります。

例えばオール電化です。安心で快適で経済的というPRをさかん
にしてきました。確かにオール電化の良さはあって、またたくまに
普及しました。しかし原発に依存した結果がこうですから、風力、
水力、太陽熱、地熱などクリーンなエネルギーを真剣に議論する
べきだったのです。

3.11は私たちに現代日本の問題をあぶりだしました。エネルギー
だけではなく消費のありかたや利己主義の反省まで多義にわたり
ます。これから必要なことは、一つ一つ見直し、本当に安全で安心
でき、それが幸福に結びつくかを見極めることでしょう。
その結果として豊かな生活が多少損なわれるとしてもです。実の
ところ、3.11以前の生活は豊かでも、閉塞感や格差社会で少し
も幸福を実感できなかったのですから。
by cosyoken | 2011-04-21 10:50 | つれづれに