建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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展開図

展開図_c0097137_7501374.jpgこのところ朝5時くらいから仕事
をしています。これは事務所か
ら見る朝焼けの光景です。秋め
いた雲とともに、セミの音もしだ
いに弱くなり、鈴虫の音が聞こ
えるようになりました。
音で知る秋の訪れです。


早朝から仕事をするのは、実施設計が大詰めにきているからです。いま
書いているのは展開図という図面です。これは室内の四方の壁にある
建具や家具を書いていきます。家具詳細などもここに書きます。

基本設計で間取りの平面や外観の立面をある程度きめて、実施設計に
入ります。梁や柱などの構造的な部材の図面や、外壁や屋根の納まり
の詳細な図面を書いた後に、最後に取り掛かるのが展開図です。

窓の大きさや位置を立面図を元に書きますが、外観と違い室内から検討
していきます。光の入り方、風の流れ、デザイン、仕上げの素材などを考
えスケッチを繰り返しながら書いていきます。

室内の雰囲気や居心地の良さを大切にしているので、先に書いた立面図
や詳細図を変更する場合もあります。何度も書き直すことがあるので、時
間も労力も半端ではありません。

こうして2ヶ月ほどかけてA2サイズで40枚位の図面を書きます。もっと
効率良く進められればいいのですが、実施設計をもとにして、施主の方
が高額な建築費をかけて建て、今後何十年と住まわれることを思えば、
責任の重さに手を抜くことなど出来ないのです。
by cosyoken | 2011-08-29 10:15 | 建築