建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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実施設計

前回のブログで書いた実施設計がようやく終わりそうです。施主と
の打合せで、若干の変更がでましたので、直してから工事業者さ
んに図面を渡し、見積書を出してもらいます。

実施設計図は建築、電気、設備に分類されています。建築図には
構造関係とデザイン関係、電気図には照明器具の品番やコンセント
とスイッチの位置、設備図には衛生器具と換気扇の品番や給排水
の経路が書かれています。
つまり家一軒分のすべての情報が入っています。

これを見て積算をして見積書が出るのですが、図面には施主の夢
や私の思いがいっぱい詰まっているので、予算オーバーになること
もあります。その時は優先順位をつけて、器具を替えるなどの調整
をしていきます。

ですので、実施設計図は見積もりのための図面ともいえます。予算
内の実施設計図ができて、いよいよ着工になるのですが、これから
が本当の施主らしい家づくりが始まります。

図面にある品番や仕上げ材は私が想定して書いたものです。工事
の進行にあわせて、カタログや実物を見て施主自身の好みにあった
ものを選んでもらい、発注していきます。

また基本的な構造は変えることはできませんが、それ以外は全て
変更可能です。変更による増減はありますが、それらの金額を発注
前に提示していますので、予想外だったということはありません。

こうしてみると実施設計の作業は完成まで、ということになります。
なかなか大変ですが、こうした過程を経なければ、施主らしい家は
できないし、完成後の家に愛着がもてないのです。
by cosyoken | 2011-09-05 12:35 | 建築