戦う顔
2011年 10月 04日
場です。仕事で坊平のペンショ
ンに行く途中で撮りました。
蔵王は風が冷たく雪も近いよう
に感じました。
月山や鳥海山では雪が降った
ようです。夏は居座り、冬は駆
け足。秋、がんばってくれ!
先日テレビを見ていたら、友人が「個性的な顔が並んでいる」というので
よく見ると、沖縄密約訴訟の原告団のメンバーでした。作家の澤地久枝
さん(81)と元毎日新聞記者の西山太吉さん(80)たちは日米密約の文
書の開示を求めて、長年戦ってきました。友人のいう個性的とは、戦って
いる顔つきだったのです。
6日から山形国際ドキュメンタリー映画祭が始まります。この時期になる
と、街の雰囲気が変わるのが分ります。国内外から映画監督、評論家、
映画ファンが集まります。東北の地方都市がアカデミックな都市になるの
です。これも映画祭の魅力のひとつです。
特にドキュメントの映画監督は異彩を放ちます。商業主義とは無縁で、
お金にはならないだろうけど、ひたすら現実をみつめているからでしょう、
頑固で意思が強そうで、どんな苦境でも負けないパワーを感じます。
かれらの顔も、また戦っている顔です。
戦っている顔が個性的に見え、異彩を放つのは、それだけ社会では数
少ない存在だからといえます。それだけ戦う人がいなくなった・・・
良いことなのか悪いことなのか分りませんが、社会に無関心でいたこと
が、いまの日本にしてしまったことは確かなようです。原発も含めて。