ヴォーリズの建物
2011年 10月 25日
これは先週、蔵王に仕事で行
ったときに撮ったものです。
陽が沈む前の光がススキを美
しく輝かせていました。
山々は色とりどりに染まってい
ます。なぜ枯れる前の葉があん
なにも華美になれるのだろう。
神様のご褒美なのかな。
今朝の朝日新聞の「ニッポン 人・脈・記」で、日本で活動した米国出身
の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズのことが書かれていました。
彼が設計し1933年に完成した神戸女学院について、ここの名誉教授
が次のように話しています。
「時間の流れがゆっくりしている。使うと、よさがしみじみわかってくる」
なんか、いいですね。私もそんな設計をしたいし、いってもらいたい。
この大学は赤字経営のため、この建物の資産価値をゼロとし、土地を
売り、郊外に広い土地を買い、近代的な高層の建物を建てよう、という
再建策がでました。このとき、この名誉教授が猛反対し、取りやめに
なっています。
建物は機能だけを満たせばいいというものではなく、建物そのものの
魅力が、人間の感情に影響を与えます。このことを理解していない人
が「ハコモノ」という表現を使うように思います。
もっともハコモノとしかいえない建物も多く存在します。機能と性能だ
けをもとめ、それに応えたそれだけの建物です。
ヴォーリズが目指したのは「愛と平和の理想社会」の建設、と記事に
ありました。この精神があったからこそ、長く愛される建物になったの
だと思います。決してハコモノとは言わせない建物、目標ですね。
ったときに撮ったものです。
陽が沈む前の光がススキを美
しく輝かせていました。
山々は色とりどりに染まってい
ます。なぜ枯れる前の葉があん
なにも華美になれるのだろう。
神様のご褒美なのかな。
今朝の朝日新聞の「ニッポン 人・脈・記」で、日本で活動した米国出身
の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズのことが書かれていました。
彼が設計し1933年に完成した神戸女学院について、ここの名誉教授
が次のように話しています。
「時間の流れがゆっくりしている。使うと、よさがしみじみわかってくる」
なんか、いいですね。私もそんな設計をしたいし、いってもらいたい。
この大学は赤字経営のため、この建物の資産価値をゼロとし、土地を
売り、郊外に広い土地を買い、近代的な高層の建物を建てよう、という
再建策がでました。このとき、この名誉教授が猛反対し、取りやめに
なっています。
建物は機能だけを満たせばいいというものではなく、建物そのものの
魅力が、人間の感情に影響を与えます。このことを理解していない人
が「ハコモノ」という表現を使うように思います。
もっともハコモノとしかいえない建物も多く存在します。機能と性能だ
けをもとめ、それに応えたそれだけの建物です。
ヴォーリズが目指したのは「愛と平和の理想社会」の建設、と記事に
ありました。この精神があったからこそ、長く愛される建物になったの
だと思います。決してハコモノとは言わせない建物、目標ですね。
by cosyoken
| 2011-10-25 08:50
| 建築