建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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庄内町 T邸 現場打ち合わせ

庄内町 T邸 現場打ち合わせ_c0097137_9312799.jpg先週の月山の冬景色です。山形
市内でも顔見せのように時おり
雪がちらつきます。この時期が、
一番こたえますね。積もってし
まえば、それなりに開き直るの
ですが。


先週の土曜日はT邸の現場打ち合わせでした。現場は壁・天井
のボード下地の木組みが進んでいました。

庄内町 T邸 現場打ち合わせ_c0097137_9525816.jpg
現場で大工さんと話をしていたら、天井にちょっと難しい納まりが
あって「図面に書くのは簡単だろうけどよ」と、イヤミを言われてし
まいました。「そ、こっちはそれが商売だから」と返しましたが、造っ
てくれる人がいなくては「絵に描いた餅」になってしまう訳で、感謝
しながら、図面通りに造ってくださいとお願いするのです。

そのとき、ふと先日書いたアイン企画への原稿を思い出しました。
建築家特集のトビラの文章で、建築家の特色のようなものです。
とらわれない自由さが建築家にはあって、だからこそ施主の選択
の幅を広げることができる、という趣旨です。

工務店は本来設計はできるのですが、往々にして難しい仕事は
したがらないものです。そうした設計はしないのが一般的です。
ハウスメーカーは建材や機器を大量に購入するため安く仕入れら
れる反面、選択の幅が狭まります。また利益の追求が会社です。

建築家はしがらみや利害関係がないので、施主の立場になって
考えることができるのです。また羅針盤のような役割も果たします。
施主の判断とはいえ、専門的な経験で、住んでみて後悔するだろ
うなと思うときには、別の方向を示します。「なんであの時、もっと
強く反対してくれなかったのだ、専門家なのに」と責められたこと
が過去にあったからです。

家が完成していく現場に立ち会うのは、うれしくもあり、とりかえし
がきかない仕事の重さを強く感じます。

by cosyoken | 2011-12-12 11:35 | 庄内町 T邸