先々週の土曜日に久しぶりに演劇をみてきました。山形市民会館大ホール、
山形出身の劇作家・後藤ひろひとさんの作・演出「姫が愛したダニ小僧」。
二つの物語が同時進行するという構成で、廃墟のビルに自殺をしようとして
いる男と、そこの住人との物語。老人ホームの老婆が仲間達と不思議な世界
を旅する物語。
リアルとファンタジーなのだが、とにかく面白い。老婆が車椅子で登場し
「年のせい」で歩けないと語ると、それは「都市の精」の呪いだ、になり
「田舎の精」に呪いを解いてもらおう、になってしまうダジャレ満載。
最後は自殺しようとした男が、死ぬのをやめた!というハッピーエンド。
スマホで映画を見れる時代だし、コロナ禍でライブが御法度という期間が
長かったけど、やっぱり生の芝居はいいですね。役者さんの息遣いで何か
が伝わります。多くのスタッフが一生懸命つくっているのが分かるから、
その世界に浸れます。
帰りに、これも久しぶりに駅前の居酒屋でビールを少し。ほんの数年でこ
んなにも変わってしまった世界が、一刻も早く元に戻ることを願います。