建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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先ほど、松坂のレッドソックス入団の記者会見を
テレビで見ました。すごいですね。
契約金額もそうですが、かれの言葉にです。

「米大リーグが夢でしたか」との質問に
「夢はみることができるけれど、かなわない
こともあるから、夢という言葉は好きではない。
目標として信じていたから、今ここにいるのだと思う」

このリアルさが、いいですね。
夢と信念の違いかもしれません。

けれど、家づくりでは夢という言葉が似合う気がします。
それは家をもつという目標の先に、ライフスタイルが
あるからだと思うのです。

例えば、光あふれる吹き抜けがあり、開放感の
ある空間で生活がしたい、というふうに。

家というのは、機能や利便性と同時に、施主によって
異なる、好みや居心地のよさが大切だからです。

私の事務所に問い合わせがあり、施主の方に書いて
いただく「住宅計画調書」を郵送した際に、こんなメモを
同封したことがあります。

「たくさんの夢をお書きください。その夢は小さく
なったり、形をかえたとしても確実に実現します」

家づくりの第一歩は、家族間で夢を語り合うことであり、
私たちはそれを実現するために努力するのです。

たしかに夢とはかなわないこともあります。
けれど、それにむかって努力する過程が意味を
持つのだと思います。
と、思わなくちゃ設計なんて続けられるものでは
ないのですよ、ホント。
by cosyoken | 2006-12-15 10:30 | つれづれに