建築の可能性
2007年 03月 01日
あって、ようやく春になった!という実感がわきません。
それでも今日の陽射しなど春そのもので、寒さから
開放されると思うとほっとします。
先週、東京の国立新美術館にいってきました。
設計は山形の寒河江市庁舎も設計している黒川紀章です。

この外観ちょっとびっくりしますね。ガラスの巨大な風船という感じです。中も風船の内側そのもので、そこに逆さにした円錐形が立っていてその上にカフェやレストランがありました。
下の写真の仙台メディアテークは伊東豊雄の設計によるもので、
細い鉄のチューブを溶接して構造体にしています。

コンピューターを駆使すれば、いまやどんな建物でも可能なようです。ところが構造計算はできるのですが、複雑な形のため工場加工できず、職人の技に頼っているのが現実です。メディアテークは気仙沼の造船職人が現場で溶接しました。その職人さんたちの談話で面白かったのは、「今は皆、鉄の気持ちを理解してますよ」というもの。
そういえば宇宙飛行士の野口さんがシャトルでの飛行で、
船外活動で耐熱タイルを修理してましたね。どんなに進歩
しても、やっぱり人間の技が必要なんですよね、ほっとします。