建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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プリント

冷えますね。昨日の最高気温は0度で、真冬日というそうです。
ちなみに真夏日は最高気温が30度。この温度差に生きている
訳で、ほどほどがいいんですけどね。

先日、建具屋さんが話してくれたことが気になっているので、
今回はそのことについて。

最近、建具の修理を頼まれて行くと枠にビスが効かなくて、枠ごと
交換になってしまい、その周りの壁まで手直しになってしまうという
のです。原因は枠も建具も木ではなく、紙を固めたものに木目を
プリントしているから。既製品の建具はほとんどそれで、安いらしい
のだが、結局は自分たちが造っている建具の方が丈夫で長持ちし、
長い目でみれば安上がりなのに、とぼやくのです。

建具にかぎらず建材にはこのようなものがあふれています。石や
レンガ風の外壁材、木目をプリントした塩ビシート、いまや金属にも
プリントできます。日本の印刷技術はすごいですね。

このように普及したのは、本物は高価だけでなく、自然素材ゆえに
バラツキや割れやひずみなどが出やすく、クレームが多いからだ
とも聞きます。

でも、私はやっぱりプリントは嫌ですね。高価な本物の木が使えな
ければ、節ありの杉でもいいと思います。本物だけがもつ生命力を
感じますし、年月を経て味わいを増していくからです。

一時期ビニールクロスの普及で、左官屋さんの仕事がかなり減り
ましたが、珪藻土などの塗りが出て持ち直しているようです。

建具屋さんの仕事も同じだと思うのです。いくら安いからといって、
紙を固めてできた建具なんて、そう長くは続かないと思うからね。
by cosyoken | 2008-01-14 17:47 | 建築