建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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節分

2月に入り、昨日は節分そして今日は立春です。もっとも節分とは季節の
分かれ目をさすので、立春の前日は節分なのです。このことはごく最近
知りました。豆まきの行事をする日とばかり思っていました。

我が家でも昨夜は「鬼は外、福は内」と言いながら落花生をまきましたが、
はたして効き目があったかどうか。落花生もすぐに食べましたし。

記憶に残るのは遠い昔の幼い頃です。当時私たち家族は高畠町二井宿
という県境の小さな村にいました。今よりもはるかに雪が多く、また寒さが
厳しかった。雪にうもれて春を待つ、といったものでした。

節分の豆まきはそんな冬の一大イベントでした。小さな私は前々から鬼の
面を画用紙にクレヨンを塗って造り、当日を迎えます。夜を待ちかねたように
豆まきが始まります。私と兄がお面をかぶり、父が「鬼は外」と言うのを合図
に家の中を逃げまどい外に出ます。外は深々と冷えそして暗かった。やがて
父の優しい声の「福は内」。父は演技がうまく私たちを満面の笑みで「福の
神よくいらっしゃった」と言いながら招き入れるのです。それがなんと楽しか
ったことか。子供心にも招かれる喜びを感じたんでしょうね。

その後は父はお酒、母は私たちにご馳走を用意してくれていて、福の神の
気分でおいしく食べたものでした。外は寒く、中だって練炭火鉢くらいしか
なかったのに、なんで寒さを感じず温かい記憶だけが残っているのだろう。

あれから40年の月日が流れました。それでも節分の日の思い出が昨日の
ことのようによみがえります。亡き母、今年101歳になる父に感謝。
by cosyoken | 2008-02-04 10:15 | つれづれに