建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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狭小住宅 1

明日からいよいよ3月。来週から啓蟄(けいちつ)で、冬ごもりの虫が
出てくるのですから、もう春です。と、願いたい。

今回は狭小住宅について。狭小の字のごとく小さい家の名称で、床
面積が20坪位の家をそういいます。東京などの都心部に家を建て
たいと思っても、土地代が高くてなかなか出来ません。そこで小さな
土地を見つけ出し、3階建てなどを建てる訳です。

条件が厳しいだけに建築家は頑張りますから、名建築といわれる家
が出来たりします。古くは1966年竣工の東孝光設計の自邸です。
わずか6坪の土地に地下1階地上5階で「塔の家」と呼ばれています。
吹き抜けやレベル差の手法で、都市型住宅の金字塔ともいわれます。

安藤忠雄設計の「住吉の長屋」や最近の「4×4の家」も名建築です。
4m角の平面の4階建て。瀬戸内海を望む海岸に建っていて、4階の
居間が海にせり出しています。この発想とここからの眺めが素晴らしい。

狭小住宅 1_c0097137_1122781.jpg











土地が狭くとも、上下に空間がゆるやかに連続していたり、光や風が
生活に潤いをもたらすような、魅力ある家づくりをすることは充分可能
です。狭小でも輝いている宝石のような家を造ってみたいですね。

私の事務所は山形市内にありますが、東京分室もありますので、もし
東京などで狭小住宅をお考えの方は、お気軽にご相談ください。土地
探しも単独でされる方法と、ご希望の方が何人かで土地を購入し分割
する方法があります。ご連絡お待ちしております。
by cosyoken | 2008-02-29 11:15 | 狭小住宅