建築家の日々のエッセー


by cosyoken
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青森

このところの陽気にさそわれて、ちょっと旅行がしたくなり
先週の土日に青森まで行って来ました。目的は安藤忠雄
設計の国際芸術センターと青木淳設計の青森県立美術館
それに縄文集落跡の三内丸山遺跡です。

青森_c0097137_15593447.jpgこれは芸術センターです。ここまでたどり着くまで長かった。山形からバスで仙台に、新幹線で八戸まで、乗り換えて青森、さらにバスで40分。山形から6時間の長旅でした。


雪に埋もれて中庭のステージは見られず、内部のギャラリー
を見ただけなので、全体の印象を書くのは、はばかれますが
ちょっと落胆。すべてが傑作とはいかないようです。

青森_c0097137_16193881.jpg次の日に行った美術館です。雪の白と外壁の白が一つになり、静かなたたずまいです。中に入りエレベーターでいきなり地下2階の展示場へ。土色の床と壁。発掘現場からの着想だそうです。

進んでいくと4層の吹き抜けがある壁・天井が白の巨大な
ホール、さらにいくと中庭があり奈良美智の作品があります。

青森_c0097137_16444295.jpgこれがそれで「あおもり犬」。高さが8.5m。うなだれている様子が気になります。建物の印象は温かな理性です。縄文と同化しようという理性を感じます。この場に相応しい良い建物でした。

それにしても建物を見に行くということは、かなり大変です。
それでも見て中に入り体験しなければ、本当の良さは分り
ません。多くの良い建物にふれなければ、良い建物は設計
できないと思うのです。

もっとも、地酒と郷土料理という楽しみもあるからだけどね。
by cosyoken | 2008-03-13 18:00 | 建築