縄文
2008年 03月 24日
さて、先日行った青森への旅の続きです。青森県立美術館からシャ
トルバスで5分のところに縄文集落遺跡の三内丸山があります。
以前から興味があったのですが、これだけを見にというほどでもなく、
美術館のついでだったのですが、実際見てふれると、たちまち縄文
の造形や生活に魅了されてしまいました。

ここは運動公園になるはずだったのが、この柱の穴が発掘された
ことで急きょここを発掘保存することになったのです。この他にも
多くの竪穴住居が復元され集落を形成していました。

縄文人は戦をしなかったといいます。自然からの恵みだけの
生活で、つつましく暮らしていることに不満がなければ、なにも
争いなんかしなくてもすむのです。
こうした生活が一万年続いたのです。なんと幸せな時代だった
のだろう。かれらの造形が大らかで温かいのは、この時代ゆえ
だと思います。
弥生時代から、争い傷ついた人骨が大量に発掘されるように
なったといいます。それが現代に続いているわけです。それも
ここ100年の間に核という武器まで発明して。戦のみならず
環境破壊の結果、異常気象まで引き起こしてしまって。
縄文は私たちに、幸福とは何かということを問いかけている。
「便利で豊かな生活らしいけど、それで幸せかい?」ってね。