年の瀬も押し詰まって、あと10日あまりで今年も暮れていきます。
締め切りがせまっているようで、せわしない毎日が続きます。
実施設計が終わって、見積りをとっている住宅があります。
建設会社から出てくるのを待っているわけですが、試験の採点を
待つ気分と同じです。
予算内におさまれば良し、オーバーしたら交渉なり変更なりの
対策を考えることになります。基本的にはローコストをめざし
ますが、空間だけは豊かにしたいと考えるので、その兼ね合い
にいつも悩むところです。
見積りがでて工事が着工してからも、見積りの各項目の金額との
取り組みは完成するまで続きます。現場打ち合わせで、材料や
デザインの再検討を繰り返すからです。ですから見積りはめやす
といっていいでしょう。あとは施主の方との相談で、一つ一つ納得
していただいてから発注することになります。
このところ気になるのは原油高や中国の需要の高まりで建材価格
が上がっていることです。原油は投資対象になっているからだとも
聞きます。輸入にたよって国内の生産を保護してこなかったせい
だとも思うのです。これは政治の問題です。
「最後の一人まで」と年金問題で声だかに言っていたかと思うと、
今では「そういう気持ちで・・・」と開き直られちゃ、政治になんか
期待できないけれど、それにしてもね、軽すぎないの?